ギリシャ文字の一覧
ギリシャ文字(Greek alphabet)の大文字と小文字、英語表記と日本語を一覧にしています。また、$\TeX$ で出力するための命令の書き方も説明しています。
中学までは、円周率 $\pi$ を使うくらいで、ほかのギリシャ文字はかっこいいな~と見ている感じかもしれません… しかし、高校数学では角度 $\theta$, $\alpha$, $\beta$ などを、さらに物理ではもっと多くのギリシャ文字を使うようになります。
もくじ
ギリシャ文字の一覧
日本語読みは、複数の表記がありますが、ここでは代表的なものを載せました。
大文字 | 小文字 | 英語表記 | 日本語読み |
---|---|---|---|
$ A $ | $ \alpha $ | alpha | アルファ |
$ B $ | $ \beta $ | beta | ベータ |
$ \Gamma $ | $ \gamma $ | gamma | ガンマ |
$ \Delta $ | $ \delta $ | delta | デルタ |
$ E $ | $ \epsilon $ , $ \varepsilon$ | epsilon | イプシロン |
$ Z $ | $ \zeta $ | zeta | ゼータ |
$ H $ | $ \eta $ | eta | イータ |
$ \Theta $ | $ \theta $ , $ \vartheta $ | theta | シータ |
$ I $ | $ \iota $ | iota | イオタ |
$ K $ | $ \kappa $ | kappa | カッパ |
$ \Lambda $ | $ \lambda $ | lambda | ラムダ |
$ M $ | $ \mu $ | mu | ミュー |
$ N $ | $ \nu $ | nu | ニュー |
$ \Xi $ | $ \xi $ | xi | クシー |
$ O $ | $ o $ | omicron | オミクロン |
$ \Pi $ | $ \pi $ , $ \varpi $ | pi | パイ |
$ P $ | $ \rho $ , $ \varrho $ | rho | ロー |
$ \Sigma $ | $ \sigma $ , $ \varsigma $ | sigma | シグマ |
$ T $ | $ \tau $ | tau | タウ |
$ \Upsilon $ | $ \upsilon $ | upsilon | ユプシロン |
$ \Phi $ | $ \phi $ , $ \varphi $ | phi | ファイ |
$ X $ | $ \chi $ | chi | カイ |
$ \Psi $ | $ \psi $ | psi | プサイ |
$ \Omega $ | $ \omega $ | omega | オメガ |
$ \TeX $ での出力方法
$ \TeX $ でこれらのギリシャ文字の小文字を入力するには、英語名の前に \ を付けます(例:\omega → $ \omega $)。大文字を出力する場合は、英語名の1文字目を大文字にします(例:\Omega → $ \Omega $)
ただし、アルファベットの大文字と同じもの($ \Gamma \Delta \Theta \Lambda \Xi \Pi \Sigma \Upsilon \Phi \Psi \Omega $ 以外)は、アルファベットを使います。また、小文字の o (omicron)はアルファベットのオーと同じです。
上の表で2種類の小文字を示したものは、右側が変体文字です。これらは、英語名の前に var を付けることで出力されます(例:\varepsilon → $ \varepsilon $ cf. $ \epsilon $)。
これらギリシャ文字は、大文字は立体で、小文字は斜体で出力されます。大文字を斜体にしたい場合は、立体の大文字表記の英語名の前に var を付けます(例:\varDelta → $ \varDelta $ cf. $ \Delta $)。