ピンチコック - 化学実験器具一覧
ピンチコックは、ゴム管などの弾力のある管を挟んで、管の中を通る流体の出入りを遮断するものです。
小学校の実験でも使うと思います。その後はあまり使用の機会がないかもしれませんが、大学で減圧ろ過をした後の逆流防止のために使うことがあります(お金のある大学ではコックかもしれませんが)。
もくじ
ピンチコックとは
ピンチコックは、ゴム管などの弾力のある管を挟んで、中を通る気体や液体の流れを遮断するものです。別名、ゴム管ばさみとも呼ばれます。英語ではそのまんま "pinch cock" です。
ピンチコックには2種類あり、上の画像左側は「モール式」、右側は「ホフマン式」といいます。モール式は単に管を押しつぶすことしかできませんが、ホフマン式はねじによって押しつぶす幅を加減することが出来ます。
ピンチコックの使い方
わざわざ使い方を説明するほどのものでもないですが…一応。
モール式
ピンチコックの両側の足(?)の部分をつまんで押し、それによってできた広がり部分に管を通す。
単に管を挟むだけでは押しつぶしが弱いことが多いので、管を折り曲げて、その折り曲げ部分を挟むようにして使うといいです。
ホフマン式
上部のつまみを回転させて底部と抑えの金具部分に隙間を作る。底部を回転させて管を入れ、再び底部を戻し、上部のねじを回転させて管を押しつぶす。
ピンチコック使用上の注意
上述の通り、単に管を押しつぶすだけでは完全に中の流体の通過を遮断できない場合は、管を折り曲げて、その折り曲げ部分をピンチコックで固定します。
減圧ろ過を行う際に、ゴム管とピンチコックで逆流防止弁を作る場合、この挟み込みが弱いと全然ろ過できません(ゴム管がひび割れてるということも多いですが…)。
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