ニアリーイコール ≒ の意味と記号の入力方法

ニアリーイコールは、ほとんど等しいという意味です。記号「」または「」を使って表します。

ニアリーイコールの記号

または

このページでは、ニアリーイコールの意味入力方法を説明しています。



もくじ

  1. ニアリーイコールの意味
  2. ニアリーイコールの入力方法
    1. パソコンで入力する場合
    2. iPhone で入力する場合
    3. TeX で入力する場合

ニアリーイコールの意味

ニアリーイコールは、ほとんど等しいという意味です。記号「」または「」を使って表します。

英語のニアリー(nearly)は「ほぼ」という意味、イコール(equal)は「等しい」という意味です

ニアリーイコールの記号

または

ニアリーイコールを使う場面を考えてみましょう。

例えば、ある料理のレシピで 3 人分の料理を作るのに食塩 10 g を使用すると書かれていたとします。このレシピを使って 1 人分の料理を作るには、3 分の 1 の量の食塩が必要になりますね?その重さを計算すると次のようになります。

10 ÷ 3 = 3.3333…

10 を 3 で割り切ることはできないので、小数点以下は 3 が永遠に続く小数となります(循環小数)。しかし、はかりで量れる重さは、ふつう 0.1 g ずつくらいです。

そこで、基本的には 3.3333… g の小数第 2 位を四捨五入した 3.3 g を使用することになるでしょう。この四捨五入で得た概数のような「ほぼ等しい」値を、ニアリーイコール(≒ または ≈)を使って次のように表します。

10 ÷ 3 ≒ 3.3

以上がニアリーイコールの使い方です。

ここでは料理の例を挙げましたが、実際、料理の場合はこれほど厳密である必要はないでしょう。目分量でだいたいの重さを量っても特に問題ないので、小数点以下の重さまで気にすることはないと思います。

しかし、化学の実験で試薬の重さを量ったり、建物を作る材料の長さを計算したりするときには、ある有効数字のもとで近似的な計算をする必要があります。そのような時にニアリーイコール ≒ を使ってほぼ等しいことを示します。

ニアリーイコールの入力方法

ここからは、ニアリーイコールの記号(≒ または ≈)の入力・変換方法を説明します。

お手持ちのデバイスで今すぐ入力したいという方は、下の記号をコピー & ペーストして利用するといいでしょう。

ニアリーイコールの記号

または

パソコンで入力する場合

パソコンでニアリーイコールを入力するには、「=」記号を変換するのが最も確実でしょう(Windows で確認済み)。次の手順で変換します。

  1. 「半角/全角」キーを押して日本語入力モードにする。
  2. 「=」を入力する
  3. スペースキーを(何度か)押して「≒」に変換する。

なお、「=」は、Shift キーを押しながら、アルファベットの上段にある数字キー 0 の右横のキーを押します

iPhone で入力する場合

iPhone の場合、「ニアリーイコール」や「ニアリー」と入力すると、その変換候補に「≒」が出てきます。

また、下図のように数字パットの 6 の位置から「=」を入力すると、その変換候補に「≒」が出てきます。

iPhone で ≒ を入力する方法
iPhone で ≒ を入力する方法

TeX で入力する場合

TeX でニアリーイコールを入力するには、\fallingdotseq コマンドもしくは \approx コマンドを使います。

$\fallingdotseq$
\fallingdotseq
$\approx$
\approx