段ボールの拡大画像
茶色の繊維質の紙が波打った素材。さて下の写真は何を拡大したものでしょうか?
正解は、段ボールです!
宅配便や引っ越しの入れ物としてよく使われる段ボールを拡大して見てみましょう。全体は細い繊維でできていることが見てとれ、素材は紙であることが分かります。また、その繊維には濃い茶色のものや黒い粒のような物も混ざっています。これは古紙や古い段ボールが再生紙として使われているからでしょう。板は一定の間隔できれいな波状に加工され、強度の高い段ボールとなっています。
段ボールの断面を拡大して見ると、下の画像のようになっています。平面上の台紙の上に、波上に加工された紙の板が載っているのが分かりますね。2つの紙は接着剤で張り付けられています。この画像は、平らな紙が片面のみにある片面段ボールです。
波の形は段ボールの強度を上げるだけでなく、空気の層ができることで保温性が増す効果もあります。例えば災害時の避難所に段ボールを敷くことで、クッション性と保温性のある環境を作ることにも役立ちます。
工作や自由研究で段ボールを使う時は、ぜひ小さな構造的な特徴にも注目してみてくださいね。
身近にあるミクロな構造に注目してしましょう。拡大することで、物の性質や役割が明らかになります。