おろし金の拡大画像
左右に突き出た無数のとげ。さて下の写真は何を拡大したものでしょうか?
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正解は、おろし金です!大根おろしを作るときに使う、アレです。
写真から先の鋭い三角形が多数あることが分かります。これが大根などの繊維に突き刺さって細かくすり下ろすのか?と思いきや、実はそうではありません。構造が分かるように、もっと横からの写真を見てみましょう。

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上の写真から、三角形のくぼみと先のとがった山のような構造があるのが分かります。大根に突き刺さるのは、上にそり立ったとんがり構造の部分です。
では、三角形のくぼみは何なのでしょうか?それはとげの作り方に理由があります。とげの部分は、平らな金属板をえぐって「目を立てる」ことで作られています。三角形のくぼみは金属板がえぐられてへこんだ部分なのです。
身近にあるミクロな構造に注目してしましょう。拡大することで、物の性質や役割が明らかになります。