メスシリンダー - 化学実験器具一覧
メスシリンダーは、液体や気体の体積を測定するための、目盛りのついた円筒形容器です。このページではメスシリンダーの用途と使い方、注意点を説明しています。
メスシリンダーは、小学校の実験で登場しますね!高校に入ると、より正確に体積を量り取るメスフラスコという器具も登場しますが…でも大学の学生実験でもメスシリンダー使いますよ!
もくじ
メスシリンダーとは
メスシリンダーは、液体や気体の体積を測定するための、目盛りのついた円筒形容器です。英語では "graduated cylinder" と呼びます。日本語のメスシリンダーという読みは、ドイツ語の „meßzylinder” に由来します。
注ぎ口がついており、量り取った液体をそのまま他の容器に移すことが出来ます。また、横にして置いたときに転がらないよう、台の部分は六角形になっています。
材質は、ガラスの他、TPX、PFA、PMP(ポリメチルペンテン)のものが販売されています。また、有栓のもの、下部にコックが付いたもの、取っ手付の大型のものもあります。
高校で登場するメスフラスコに比べると精度が低いですが、目盛りが多数ついているため、汎用性には優れています。
値段は、100mLのもので1,500円程度。同じ容量のメスフラスコに比べるとお高いですね。
メスシリンダーの使い方
- 目盛りを読むときは、メニスカスの底に目の位置をそろえる。←10目盛りごとに全周の標線があるので、これを参考にして目の位置を決める。
- 目盛りの $\frac{1}{10}$ の値まで読み取る。
また、気体の体積を測定する際は、はじめ水の入った容器内にメスシリンダーを沈め、メスシリンダー内に完全に水が入った状態で、口を水中に入れたまま逆さまにします。この状態で、ガラス管などから気体を入れます。体積を計測する際は、メスシリンダーを垂直にし、メスシリンダー内の水面の位置を水の入った容器の水面と同じにして、目盛りを読み取ります(中の気体の圧力を大気圧と同じにするため)。
メスシリンダー使用上の注意
- メスシリンダー内で試薬を反応させない。
- 転倒しないように注意する。メスシリンダーを立てた状態だと、重心が高いために転倒しやすい。使用前は机の上に横にして置くとよい(転がらないように、メスシリンダーの台の部分は六角形になっている)。
- 乾燥器などで加熱乾燥しない。
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