薬包紙 - 化学実験器具一覧
薬包紙は粉末を包むのに用いられる紙です。試薬を載せて重さを量る場合などに用いられます。
小学校か中学校で一度は使ったことがあるのではないかと思います。大学では秤量瓶を使うことが多いですが…でもたまに薬包紙も使いますね。
もくじ
薬包紙とは
薬包紙は粉末を包むのに用いられる紙です。試薬を載せて重さを量る(← 秤量する)場合などに用いられます。英語では "powder paper" と呼びます。
パラフィン蝋をしみこませた紙であり、耐久性・耐水性に優れています。半透明で表面はツルツルしており、薬品が滑りやすいようになっています。
大学に入ると、空気中の水分の影響などを避けるため、蓋で密閉できる「秤量瓶」を使うことの方が多くなります。例えば、固体の水酸化ナトリウムは、試薬瓶から取り出すとすぐに空気中の水分を吸ってベトベトしてきます。すると薬包紙にくっついてしまうため、このような場合は秤量瓶を用います(時計皿などで代用する場合もあります)。
値段は、500枚入り(105mm四方)が500円程度です。
薬包紙の使い方
試薬を載せる際は、こぼれるのを防ぐために、十字の折り目を入れてから使います。その後、中央付近に試薬を載せます。
薬包紙使用上の注意
- 秤量する際は、天秤の皿の大きさよりも小さな薬包紙を用います。これは特に、分析用の精密な電子天秤の皿の周りについている、空気の対流防止リングに薬包紙が接触し、正確な計量が出来なくなることを防ぐためです。
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