洗瓶 - 化学実験器具一覧

洗瓶(洗浄瓶)は、実験器具の洗浄などのため、先細の管から蒸留水や有機溶媒を吹き出すようになっている容器のことです。このページでは洗瓶の用途と使い方、注意点を説明しています。

洗瓶は小・中学校でも何気なく使っているのではないでしょうか。実験器具を洗浄するとき、蒸留水でのリンスするために多用します。

洗瓶


もくじ

  1. 洗瓶とは
  2. 洗瓶の使い方
  3. 洗瓶使用上の注意

洗瓶とは

洗瓶(洗浄瓶)は、実験器具の洗浄などのため、先細の管から蒸留水や有機溶媒を吹き出すようになっている容器のことです。英語では "wash bottle" と呼びます。

溶液を調整・希釈する際や器具の洗浄に用います。実験器具を洗浄する際は、蒸留水や脱イオン水を入れておき、水道水で洗った後、リンスします。また、使用し終わった試薬を廃液タンクに流した後、水や有機溶媒で器具を洗い、それも廃液タンクに流すようにします。この時にも洗瓶が活躍します。

アセトンやヘキサンなどの有機溶媒を入れる場合は、ガス抜き用の弁がついている洗瓶を使います。使用しない時はこの弁を開けて置き、使用する際には閉じます。弁が無いものを用いると、有機溶媒の蒸気圧により内圧が上がり、液体が自然と垂れ出てしまいます。

値段は200~300円程度です。

洗瓶の使い方

  • 容器を押し潰して、中の液体を出します
  • 有機溶媒を入れる場合、使用しない時はガス抜き弁を閉じて置き、使用するときだけこの弁を閉じます。
  • ビーカーなどに液体を加えるときは、内壁にかけるようにします。直接かけると、内容物が飛び散る可能性があります。
  • 洗瓶を用いてメスフラスコに液体を加える際、標線に合わせるための最後の数滴は、洗瓶の先端に水をためてから一滴ずつ加えると正確な操作がしやすくなります(標線を超えたら最初から調整し直しですから慎重にやりましょう…!←でも、ピペット使った方が確実です)。

洗瓶使用上の注意

洗瓶の先端は常に清潔に保つ必要があります。したがって、先端を器具の内壁に付けたり、手で触ったりしてはいけません。

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