ビーカー - 化学実験器具一覧

ビーカーは液体の混合・撹拌などに用いられる、注ぎ口のついた容器です。このページではビーカーの用途と使い方を説明しています。

ビーカーは試験管などと並んで小学校のときから使用する代表的実験器具ですね。おそらく、その存在を知らない人はいないでしょう…

ビーカー


もくじ

  1. ビーカーとは
  2. ビーカーの使い方
  3. ビーカー使用上の注意

ビーカーとは

ビーカーは液体の混合や撹拌、固体の溶解などに用いられる、注ぎ口のついた容器です。

撹拌する場合は、ガラス棒やマグネチックスターラーを用います。

壁面には目盛りが付けられていますが、これは目安目盛りに過ぎないので、正確な計量はできません。ビーカーの壁面に「APPROX」と書かれていると思いますが、これは「Approximate」の略で、「おおよその」という意味です。正確に体積を量り取る場合は、メスフラスコを用います(ただし、高価です←5倍以上の値段がします)。

背の高いトールビーカーや、口の部分がやや狭まったコニカルビーカーもあります。コニカルビーカーは、滴定の際など液体が周りに飛び散るのを特に嫌う場合に用いられます。

材質としては、硬質ガラスが一般的ですが、石英ガラス、ステンレス、PP、PE、TPX、PFA、ポリスチレン、ホーローなどもあります。また、硬質ガラス製で肉厚のビーカーもあります。

値段は、100mLのもので350円程度。ガラス器具の中では、安いほうです。

ビーカーの使い方

使い方を説明するほどのものはないですね…

蓋をしたい際は、時計皿がよく用いられます。が、ビーカーの注ぎ口の部分は開いたままとなってしまうので、きっちり蓋をしたい場合は、フラスコや試薬瓶を使いましょう。

ビーカー使用上の注意

  • ビーカーに液体を入れ、金網の上に置いてバーナーで加熱することが出来ます。しかし、液体を蒸発させるなどの目的で強熱する際は、蒸発皿を使います。
  • ビーカーの注ぎ口から液体をそそぐ際は、ガラス棒を伝わらせると、ビーカーの外壁を伝わることなく、確実に注ぐことが出来ます。←ろ過の操作でおなじみですね。

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