試験管 - 化学実験器具一覧

試験管は、一端を閉じたガラス管です。化学反応を起こしたり、試験管内部の変化の様子を観察するなど、様々な実験に用いられます。

このページでは、試験管の用途、使い方及び注意点を説明しています。よく使う器具だけあって、しっかりと使い方を身に着けておきたいですね。

言わずと知れた代表的実験器具です。おそらく、小学校のころから使ったことがあるでしょう。

試験管


もくじ

  1. 試験管とは
  2. 試験管の使い方
  3. 試験管使用上の注意

試験管とは

試験管は、一端を閉じたガラス管です。薬品を混合して化学反応を起こしたり、加熱・冷却したり、試験管内部の変化の様子を観察するなど、様々な実験に用いられます。英語では "test tube" と呼ばれます。

様々な口径・長さのものが販売されています。丸底でリム付きのものが一般的ですが、平底のものや、リムなしの直口ものもあります。また、口の部分がすり合わせになっていたり、ねじ口になっているものもあります。

材質は硬質ガラス・パイレックスガラスが一般的ですが、石英ガラス製のものや、プラスチック製のものもあります。

値段は一般的なサイズのもので80円程度です。大きさや材質によって値段は様々です。石英ガラス製のものは非常に高価で、一般的なサイズでも3,500円程度します。

試験管の使い方

ここでは、試験管の一般的な扱い方を説明します。

  • 液体の量は試験管の $\frac{1}{5}$ ~ $\frac{1}{4}$ 程度とする。
  • 試験管上部を、親指・人差し指・中指の三本の指で持つ。振り混ぜる際は、親指を固定し、人差し指と中指を使うようにする。
  • 液体をバーナーで加熱する際は、沸騰石を入れ、液体の中ほどより少し上を外炎にかざして、軽く振り混ぜる。強熱する際は、試験管ばさみを使う。
  • 固体を加熱する際は、試験管の口を底よりもやや下げる。

試験管使用上の注意

よく使う器具だからこそ、しっかりを身に着けておきたい点がいくつかあります。

  • 試験管の口を人がいる方向に向けない(突沸や爆発した際に内容物が飛ぶ可能性があり、危険)。
  • 液体を加熱する際は突沸を防ぐため、沸騰石を入れ、軽くかき混ぜながら行う。
  • 木製の試験管ばさみを使う際は、開いた部分を持たないようにする(つい力が入って、試験管を落としてしまう)。
  • 試験管ブラシで洗う際は、底が抜けるのを防ぐため、底を人差し指で押さえる。また、底に強い力を加えない。

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