エクセルによる四捨五入のやり方
エクセルで四捨五入をするには、ROUND 関数を使います。ROUND 関数の引数は次の通りです。
=ROUND(数値, 桁数)
上の式にて、「数値」には四捨五入される数値を指定しまず。「桁数」には、一の位を 0 として、右にどれだけ移動した位までの概数にしたいかを指定します。
ROUND 関数を使う際は、「桁数」の指定方法がややこしいので、気を付けましょう。このページでは、桁数の指定方法を中心に、エクセルで四捨五入する方法を説明しています。
四捨五入の操作そのものについては、「四捨五入の意味とやり方」のページをご覧ください。
もくじ
エクセルにおける ROUND 関数の使い方
表計算ソフトのエクセル(Microsoft Excel)を使って四捨五入をするには、ROUND 関数を用います。ROUND 関数の使い方は、次の通りです。
=ROUND(数値, 桁数)
ここで「数値」には、四捨五入の対象となる数値を指定します。
「桁数」には、10n までの概数にしたいとき、n と入力します。すなわち、一の位を 0 として、右にどれだけ移動した位までの概数にしたいかを指定します。
桁数の指定方法について詳しくはこの後で説明しているので、はじめての方はまず ROUND 関数を使ってみましょう。
ここでは、値 42.195 を ROUND 関数で四捨五入して、小数第一位までの概数にしたものを求めます。
エクセルを起動したら、A1 セルに 42.195 と入力してください。
次に、B1 セルに「=ROUND(A1,1)」と正確に入力してください。正しく入力する自信のない方は、左の「」内をコピーしてセルに貼りつけるといいでしょう。
入力が終わったら、キーボードの「Enter」キーを押します。するとどうでしょう?B1 セルには 42.195 が四捨五入されて小数第一位までの概数になった 42.2 と表示されるはずです。
このように、ROUND 関数の最初に引数には四捨五入される数値(またはその数値が入力されているセル)を指定します。"," で区切った後の、2つ目の引数には桁数を指定します。今回の例では、桁数に「1」を指定したので、四捨五入して「小数第一位までの概数」になった値を得ることができました。
エクセルにおける ROUND 関数の使い方は分かったでしょうか?それでは続いて、ROUND 関数のややこしい点である「桁数の指定方法」をご説明します。
ROUND 関数の桁数の指定方法
エクセルの ROUND 関数で四捨五入する場合、「桁数」の指定方法がややこしいので、しっかりと理解しましょう。
四捨五入によって、10n までの概数にしたいとき、「桁数」に n と入力します。すなわち、一の位を 0 として、右にどれだけ移動した位までの概数にしたいかをここで指定します。四捨五入される位は、ここで指定した位の一つ下の位です。
下の図をみて、数値とエクセルで指定する桁数の位置を把握してください。
それでは、ROUND 関数の使い方の例を3つ見てみましょう。
次は、四捨五入して小数第二位までの概数にしたい場合の例です。
=ROUND(3.1415, 2)
この関数の返り値(結果)は、 3.14 となります。
桁数に正の数を指定すると、数値は四捨五入されて小数点以下の指定された桁数になります。すなわち、桁数に正の数 2 を指定したため、数値は小数第二位までの概数に四捨五入されました。
続いて、四捨五入して整数にする例です。
=ROUND(62.204, 0)
この関数の返り値(結果)は、 62 となります。
桁数に 0 を指定すると、数値は最も近い整数として四捨五入されます。この例の場合、小数第一位が四捨五入されて、整数値になりました。
続いて、一の位以上の位を四捨五入する場合です。
=ROUND(1462.8, -2)
この関数の返り値(結果)は、 1500 となります。
桁数に負の数 -n (n は正の数)を指定すると、一の位から左に n 桁目の位置までの概数に四捨五入されます。この例の場合、桁数に -2 を指定しているので、一の位から左に 2 桁移動した位置、すなわち百の位までの概数に四捨五入されました。
以上がエクセルで四捨五入をする方法です。繰り返しになりますが、ROUND 関数での桁数の指定方法は分かりにくいので、注意しましょう。