英語による数式の読み方①(加減乗除・小数・分数・括弧)
このページでは、小学校学習レベルの数式(numerical formula)を英語で読む方法をご説明しています。
$ 1+2=3 $ というような基本的な数式や、$ 3×\left( \frac{2}{3}+3.18 \right) ÷5 $ のようなちょっと複雑な数式って、英語ではいったいどう読めばいいんだろう… そんな疑問をこのページで解決しましょう!
この2つの式の読み方は、このページの最後で紹介しています。
このページでは小学校レベルの数式までですが、次ページでは、中学校レベルの数式を英語で読む方法も説明していますので、合わせてご覧ください。
もくじ
このページでは、数式の英語読みを紹介していますが、読み方は必ずしも1通りではないことに注意してください。ここで紹介した以外にも、いくつかの読み方があります。
たとえば、日本語で等号「=」を「イコール」と読む場合もあれば、「は」と読む場合もありますね。同様に英語でも複数の読みがあります。このページでは「=」の読み方を2通りしか紹介していませんが、ほかに "is" と読んだり、"makes" と読んだりすることがあります。
このページで紹介しているのは、あくまでも代表的な読み方のみであることをご了承ください
等号と加減乗除 の英語読み
等号 equal sign
数式中の等号「=」は、英語で equals と読みます。この equals は動詞ですが、形容詞の equal を使って、is equal to と読むこともあります。
具体的な使用例は、次の足し算の項目で見てみましょう。
足し算 addition
足すの記号「+」は英語で plus と読みます。
$1+2=3$
one plus two equals three
足し算の結果である和は、sum といいます。
引き算 subtraction
引くの記号「-」は英語で minus と読みます。
$5-3=2$
five minus three equals two
引き算の結果である差は、difference といいます。
掛け算 multiplication
掛けるの記号「×」は英語で times と読みます。
$2 \times 3=6$
two times three equals six
掛け算の結果である積は、product といいます。
割り算 division
割るの記号「÷」は英語で divided by と読みます。
$6 \div 3=2$
six divided by three equals two
割り算の結果である商は、quotient といいます。
余りは、", with ~ left over" または ", with a remainder of ~"と付け加えます。
$7÷3=2 \cdots 1$
1) seven divided by three equals two, with one left over
2) seven divided by three equals two, with a remainder of one
割り算の余りは remainder といいます。
小数と分数 の英語読み
小数 decimal
小数を英語で読む場合は、まず整数部分を普通に読みます。続いて、小数点「.」を point と読み、小数点以下の数字は1つずつ読みます。
$ 42.195 $
forty-two point one nine five
小数点以下の数字を1つずつ読むのは、日本語読みと同じですね。
分数 fraction
分数の英語読みは、"(分子の基数)(分母の序数)" となります。基数とは one, two, three, ... という数で、序数とは、first, second, third, ... という順序を表す数です。
また、分子の one は a で置き換えることがあります。
$ \dfrac{1}{3}$
one third [または a third]
英語では、分母と分子を読む順番が日本語の逆になるので、注意しましょう。
分子が2以上の場合は、分母の序数に複数形の "s" を付けます。
$ \dfrac{2}{5}$
two fifiths
分母が2または4の場合は特別に、half や quarter を用いて次のように言います。
$ \dfrac{1}{2}$
one half [a half]
$ \dfrac{1}{4}$
one quarter [a quarter]
$ \dfrac{3}{4}$
three quarters
帯分数(mixed fraction)は、次のように and でつなげて読みます。
$ 1 \dfrac{2}{3}$
one and two thirds
以上の例の通り、分数を英語で読むには日本語とより複雑な読み方をしなければなりません。しかし、複雑な分数については、これらの規則が和らぎます。
複雑な分数は、"(分子の基数) over (分母の基数)" というように読みます。
$ \dfrac{217}{510}$
two hundred seventeen over five hundred ten
この場合は、分子も分母も基数を用います。つまり、上の場合 tenth(s) とはしません。
分母は denominator 、分子は numerator といいます。
括弧を含む式の英語読み
括弧 parentheses
括弧 ( ) は単数形で parenthesis または bracket ですが、数式中は2つ対で用いるので、複数形の parentheses または brackets を使います。
始まりの括弧は open parentheses ですが、読み上げるときは単に parenthsesといいます。閉じ括弧は close parentheses と読みます。
$ 3 \times ( 2 + 3 ) $
three times parentheses two plus three close parentheses
ただし、括弧の前後に「間」を空けて読むことで、わざわざ parentheses と言うのを省くことがあります。
$ 3 \times ( 2 + 3 ) $
three times ... two plus three
(... は読み上げる際の「間」を表します)
また、小括弧 ( ) のことを特に round brackets ということもあります。
中括弧 braces と 大括弧 square brackets
中括弧 { } は braces と読みます。大括弧 [ ] は square brackets ですが、誤解の心配がない場合は単に brackets と読んでも構いません。
これらの使用方法は、上の小括弧の場合と同じです。
まとめ
最後に、このページの冒頭で出した数式の読み方を確認しましょう
$ 1+2=3 $
one plus two equals three
これはもう、簡単ですね。
次は、分数・小数・括弧と、このページの内容をフル活用です。
\begin{align*} 3× \left( \frac{2}{3}+3.18 \right) ÷5 &= \frac{577}{250} \\ &= 2.308 \end{align*}
three times perenthese two thirds plus three point one eight close parentheses divided by five equals five hundred seventy-seven over two hundred fifty equals two point three zero[ou] eight
数字の 0 は英語で zero ですが、よく ou とも読まれます。これは、数字の 0 がアルファベットの O に似ているからですね。
日本で、部屋番号を読むときなどに、数字の 0 を マル と読むのと同じ習慣です。(「203号室」→「にーまるさん号室」 )
次ぺーでは、中学校学習レベルの数式を英語で読む方法を説明しています。