ゴム栓 - 化学実験器具一覧
もくじ
ゴム栓とは
ゴム栓は、試験管やフラスコの口に栓をするための器具です。英語では "rubber stopper" といいます。
材質には、天然ゴム、シリコンゴム、ネオプレンゴム、フッ素ゴムなどがあります。各材質の性質は次の通りです。
- 天然ゴム
- 学校の実験でよく用いられるもの。黒色、赤色などの色がある。柔軟性に優れている。耐熱温度は120℃以下と低い。
- シリコンゴム
- 耐熱性と耐薬品性に優れる。使用温度は-60~200℃。ガスや水蒸気を透過させてしまうのが欠点。また、器具と栓の間が濡れていると滑ってしまう。
- ネオプレンゴム(クロロプレンゴム)
- 天然ゴムよりも耐熱性に優れ、かつ耐油・耐薬品性にも優れる。ネオプレンはデュポン社の商品名であり、クロロプレン(2-クロロ-1,3-ブタジエン)の重合によって作られた合成ゴム。
- フッ素ゴム
- バイトン、ナフロンなどの商品名で売られている。耐熱性や耐薬品性に優れるが、高価。フッ化ビニリデンCH2=CF2とヘキサフルオロプロペンCF3CF=CF2などを共重合して作られる。
栓のサイズは、栓をしたときに半分位が口から出るようにします。栓がフラスコの中に落ちてしまうと、取るのが非常に大変なので、注意しましょう。下径、上径、高さが記されて販売されているので、適切なサイズを選ぶようにします。
ガラス管を通すための穴をあけるには、コルクボーラーという器具を使います。使い方はリンク先を見てください。
値段の相場は、一般的な試験管に対応するサイズで30~40円程度です。
ガラス管を通す時の注意
穴をあけたゴム栓にガラス管を通すときは、けがをしないように次の点に注意します。
- ガラス管の根元2~3cmの部分を持つ。出来ればガラス管をタオルなどで覆って、その上を持つようにする。
- 力を入れて無理に差し込もうとしない。
- 小刻みに回転させながら、少しずつ差し込む。
- 通りにくい場合には、ガラス管の外側に水またはグリセリンを付ける。
力を加えすぎると、ガラス管が折れ、勢いのあまり手に突き刺さってしまうので、十分に注意します。
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