算数・数学記号の一覧 - 読み方と意味 - 小中学校編
このページでは、小中学校で学習する算数・数学記号を一覧表にしています。表では、それぞれの記号の代表的な読み方と基本的な意味も同時に記しています。
記号の読み方は必ずしも一通りではなく、ここに書かれていない読み方もあると思うので、注意してください。また、記号の意味は基本的なもののみ掲載しています。例えば、同じ記号でも、大学レベルの数学だと、もっと別の意味を持つ可能性があります。
もくじ
小学校で習う数学記号
このパートでは、+ - × ÷ などの、小学校の算数で学習する記号を一覧にしています。
比の記号や小数点など一部の記号は、グレーの数字と一緒に書いて分かりやすいようにしています。
2つ目と3つ目の表ではそれぞれ、小学校で学習する単位記号と、「ミリ」「キロ」などの倍数接頭辞を載せています。
記号 | 読み方 | 意味 |
\[ + \] | たす | 足し算 |
\[ - \] | ひく | 引き算 |
\[ \times \] | かける | 掛け算 |
\[ \div \] | わる | 割り算 |
\[ = \] | 「は」 「イコール」 | 等号(記号の左右の値が等しい) |
\[ \color{gray}{\mathrm{2}} : \color{gray}{\mathrm{3}} \] | に たい さん | 比、割合 |
\[ \frac{\color{gray}{\mathrm{3}}}{\color{gray}{\mathrm{4}}} \] | よん ぶんの さん | 分数 |
\[ \color{gray}{\mathrm{12}}.\color{gray}{\mathrm{3}} \] | じゅうに てん さん | 小数 |
\[ \color{gray}{\mathrm{90}}^\circ \] | きゅうじゅう ど | 角度(度数) |
\[ (\hphantom{12}) \] | 括弧 | 計算の順序を示す(括弧の中身を先に計算する) |
記号 | 読み方 | 意味 |
\[ \mathrm{m} \] | メートル | 長さの単位 |
\[ \mathrm{g} \] | グラム | 質量の単位 |
\[ \mathrm{t}\] | トン | 質量の単位 $ 1\,\mathrm{t}=1000\,\mathrm{kg} $ |
\[ \mathrm{m}^2 \] | へいほうメートル | 面積の単位 |
\[ \mathrm{a} \] | アール | 面積の単位 $1\,\mathrm{a}=100\,\mathrm{m^2}$ |
\[ \mathrm{m}^3 \] | りっぽうメートル | 容積の単位 $ 1\,\mathrm{m}^3 = 1000\,\mathrm{L}$ |
\[ \mathrm{L} \] | リットル | 容積の単位 $ 1\,\mathrm{L}=1\,\mathrm{dm}^3 $ |
続いては、倍数接頭辞の一覧です。接頭辞ってなに?という方も多いと思うので、まずはその説明からしますね。
「ミリメートル」や「ミリグラム」「ミリリットル」の先頭についている「ミリ」という言葉は、1000分の1を表す記号です。たとえば、1mm は 1m の1000分の1の長さのことですね?
このように、もととなる「メートル」のような単語の前に付けて、1000分の1のような倍数を表す記号を「倍数接頭辞」といいます。
それでは、小学校で習う倍数接頭辞を見てみましょう。
記号 | 読み方 | 意味 |
\[ \mathrm{m}\color{gray}{\mathrm{m}},\mathrm{m}\color{gray}{\mathrm{g}},\mathrm{m}\color{gray}{\mathrm{L}} \] | ミリメートル ミリグラム ミリリットル | 1000分の1を表す接頭辞 |
\[ \mathrm{c}\color{gray}{\mathrm{m}} \] | センチメートル | 100分の1を表す接頭辞 |
\[ \mathrm{d}\color{gray}{\mathrm{L}} \] | デシリットル | 10分の1を表す接頭辞 |
\[ \mathrm{ha} \] | (ヘクト+アール) ヘクタール | 100倍を表す接頭辞 $1\,\mathrm{ha}=100\,\mathrm{a}$ |
\[ \mathrm{k}\color{gray}{\mathrm{m}},\mathrm{k}\color{gray}{\mathrm{g}},\mathrm{k}\color{gray}{\mathrm{L}} \] | キロメートル キログラム キロリットル | 1000倍を表す接頭辞 |
中学校で習う数学記号
ここからは、中学校で学習する数学の記号をまとめています。前半の表では、記号の他にも、新しく学習する数式の表現とその意味もいくつか取り上げています。
2つ目の表では、図形分野で使う文字記号と、その一般的な意味を載せています。
記号 | 読み方 | 意味 |
\[ - \] | マイナス | 0 より小さい数を表す |
\[ \lt \] | 小なり | 記号の左側の数が、右側の数より小さい |
\[ \gt \] | 大なり | 記号の左側の数が、右側の数より大きい |
\[ \leqq \] | 小なりイコール | 記号の左の数が、右の数以下である。 |
\[ \geqq \] | 大なりイコール | 記号の左の数が、右の数以上である。 |
\[ x^a \] | x の a 乗 | 累乗を表す \[ x^a=\underbrace{x\times x\times \dots \times x}_{a\mathrm{個}} \] |
\[ \sqrt{a} \] | ルート エー | 根号。a の正の平方根を表す。 |
\[ x \] | エックス | 方程式における未知数、x 軸など |
\[ y \] | ワイ | 方程式(特に連立方程式)における未知数、または y 軸など |
\[ a \] | エー | 比例定数など |
\[\begin{cases}{\color{gray}{a_1x+b_1y=c_1} \\ \color{gray}{a_2x+b_2y=c_2}}\end{cases}\] | - | 連立方程式の式を連立するときの記号 |
\[ \mathrm{O} \] | オー | xy 座標軸の原点 |
\[ \mathrm{P}(2,3) \] | 「点P に さん」「点P に コンマ さん」など | 点Pの x 座標が2、y 座標が3であることを表す。 |
\[ \equiv \] | 合同 | 2つの図形が合同であることを表す。 |
\[ \sim \] | 相似 | 2つの図形が相似であることを表す。 |
\[ \perp \] | 垂直 | $AB\perp CD$ は直線ABと直線CDが垂直であることを表す。 |
\[ \parallel \] | 平行 | $AB\parallel CD$ は2直線 $AB$ と $CD$ が並行であることを表す。また、直線 l と 平面 P が並行であることを $l\parallel P$ と表し、平面 P と平面 Q が平行であることを $P\parallel Q$ のように表す。 |
\[ AB=CD \] | - | 線分 $AB$ と線分 $CD$ の長さが等しいことを表す。 |
\[ \angle ABC \] | 角ABC | 角ABC |
\[ \triangle \] | 三角形 | $\triangle ABC$ は3つの頂点がA, B, C の三角形を表す。 |
▱ | 平行四辺形 | ▱ABCD は4つの頂点がA, B, C, D の平行四辺形を表す。 |
\[ \pi \] | パイ | 円周率 |
\[ \stackrel{\frown}{AB} \] | 弧AB | 円周上の2点 $A,B$ を両端とする弧 |
続いて、図形分野で使われる記号の一般的な意味です。面積の公式や表面積の公式、体積の公式などを書き表す時にも、よく用いられますね。
記号 | 読み方 | 意味 |
\[ V \] | ヴイ | 体積(Volume) |
\[ S \] | エス | (表面の)面積(Surface area) |
\[ h \] | エイチ | 高さ(height) |
\[ r \] | アール | 半径(radius) |
\[ l \] | エル | 長さ(length) |